私は、野球関係の情報には敏感な人間だ。
「好き」だと言うことは少ないけど、YouTubeや新聞では真っ先に野球の情報を調べる。
特に、YouTubeは熱闘甲子園や最近だとプロ野球のキャンプ情報を2時間、3時間と見続けることがある。
うつ病になり、精神的に塞ぎこみがちなので、家でぼーっとしたり、作業したりする以外にも刺激を受けようと思い、映画「阪神タイガース THE OFFICIAL MOVIE」を観に行ってみた。
内容は、阪神タイガースが1950年以降、最速で優勝したということもあり、選手や監督、コーチの生の声を交えてシーズンを振り返る、そんな映画だった。
選手や監督、コーチの生の声を聴けるので、何か自分の中で心境や脳内にて変化が出るかな、と期待していた。
しかし、家でYouTubeを観ている感覚と同じだった。
ただただぼーっと見続ける。たまに、周りに座っている人の様子をチラチラ見たり、映画の内容ではなく、甲子園球場の広告に気が向いたり、「この選手、カメラの前だからこんな内容言っているのかな?」と反発(?)するような感情や考えが芽生えたり・・・。
集中というか、何か入り込めない自分がいた。
観ていても楽しさだったり、感動だったり、とにかく正の感情が湧いてこない。
正の感情だけでなく、「つまらない!」という一見、負と言われるような感情だって出てこない。
なので、映画終了30分前くらいに退席しようと思ったくらい。
もしかしたら、誰しもこういった経験があるのかもしれないが、私は全くなかった経験だ。
多少情報が入ってこなくても、今回の場合なら、「藤川監督は、こういったことを言いたかったんだろうな」「阪神タイガースが優勝できたのは、○○という選手のこの一打一投、一声だな」と何かを学ぶ姿勢で受け止めるのがこれまでの自分だった。
だが、今回はそういったこともない。全く興味が湧いてこない。
こういったアウトプットの場で映画の感想そのものを書こう、実生活に役立つような(イメージ:自己啓発)ことを学ぼう、と思っていても、な~~んにも頭に入ってこないし、頭に残らない。
ただただ、時間と映像と話が流れていく、そんな感覚だった。
本当に時間をつぶしただけ、そんな感覚だった。
まだまだ本調子ではない、休職前の10%未満の体調なのかな、と感じる、そんな1日だった。
もしかすると、今の私にとって「映画鑑賞」というのも刺激が強いものであり、脳のどこかの神経・回路が疲れていて、反応ができない、そんなフェーズなのかもしれない。
