意識高い系の会計系社会人コミュニティへ入会した理由・退会した理由

私は、2023年12月末に意識高い系の会計系社会人コミュニティへ入会した。
(期間は6カ月、諸条件をクリア出来たら無料で卒業生のコミュニティに入れる)

Twitter(現X)を見ていたら、「ここに入ってみたい!」と思い、30万円くらいの金額を払った。

今回は、このコミュニティへ入会した理由や退会した理由などを書いていこうと思う。

 

 

入会理由

当時、私は、簿記2級の学習をしており、さらには未経験にて経理転職を考えていた。

簿記2級は、2023年5月頃から学習をはじめ、記憶によると11月試験を受験したものの不合格だったはず。

勉強法に悩んでおり、短期間で合格したい、実務へ活かせるような学習をしたいと考えていた。

 

また、当時、働いていた会社では営業事務をやっていた。

経理は、人員不足だったので、その会社でやればよかったのだが、社長さんのやり方に不満を感じていたので、転職することを選んだ。

次の会社は、長く勤めたいと考えていたので、残業が多かったり、パワハラが有ったり、などで短期離職しないようにしたかった。

そして、Twitter(現X)を観ていたところ、簿記の学習法や経理転職の発信をされている方を発見し、受講生を募集するとのことだったので応募してみた。

どんな環境だったのか?

チャットワークを活用し、トップの方と連絡を取り合う。

日々の活動を記録したシートを提出し、進捗日々のコメントを添削していただいていた。

また、受講生同士の交流としてグループチャットにて活動・成果の報告をしたり、問題集の疑問点を質問したりしていた。

さらには、週に1回、オンライン上にて集まり、一緒に学習したり、1週間の活動を報告しあったりした。

入会した感想

私は、物凄く良い環境に身を置けたと感じた。

受講生の活動状況を見れたり、活動や成果の報告が義務付けられていたりしたことで、「自分も頑張らないと!」と鼓舞された。

転職活動において、書類の添削だったり、面接で聞かれるであろう質問への回答準備なども行えた。

当時は、この部分をトップとマンツーマンで進めていた。

 

管理された環境だからこそ、自然と学習や自分と向き合えた。

強制力が働いた環境だからこそ、簿記3級、2級、1級、税理士試験、など数多くの資格試験にて合格する人が大勢いた。
※私が居た頃は、1級や税理士試験の合格はほんのわずか。ただ、今後、毎年のように続出していくだろう。

自分以外の受講生がどんな活動をして、どんな考えのもと日々活動しているのか、というのが目の当たりにできる環境というのは、大手予備校に行っても少ないんじゃないか?

 

私の実績

私は、コミュニティ入会後、6カ月間にて下記の実績を出せた。

・簿記2級の取得
・MOS Excel 365 エキスパートの取得
・経理へ転職

 

 

辞めた理由

コミュニティの環境は、申し分なかった。

受講生は、自分の周りにはいないくらい真剣になりたい自分になるために、必死に努力できる方たちだった。

辞める際は、「この環境を手放していいのか?」と躊躇した。

トップの方だって、大手予備校やその他のコミュニティでは難しいのではないかと思うくらい、真剣に受講生と向き合ってくださっていた。

そんなコミュニティを退会したのはなぜなのか?

大きく言えば、”メンタル的についていけない”ということになる。

 

①体調が悪い

私は、2025年4月末ごろより先輩がやっていた業務の引継ぎが始まった。

業務量が2倍、3倍増え、責任がそれまでの100倍くらい増した感覚があった。

そして、日々業務を進めていく中で、徐々に体調の変化が出始めた。

<当時の体調>
・動悸(心臓の鼓動がわかる)
・会社の最寄駅、そして席に着いた時に呼吸が浅くなる。
・コミュニティにおいて、セミナーにてトップからメンバー全員へのお叱りの時に心臓が痛くなる。
・胃がムカムカする
・食欲不振
・仕事中、仕事の休憩中に涙を流す

 

私の本分は、あくまで仕事になる。

その仕事の中で体調が変化しており、さらにはそれでも今の仕事と向き合う必要があると考えていたので、多少なりとも自分が今背負っているものを減らさないといけないと考えたのだ。

講座メンバーの意識の高さについていけない

体調が芳しくない中、あの中にいることそのものが苦痛だった。

3時から学習している人いるし、日々の活動報告を見ても、前向きすぎてそれを見ることが重荷になっていた。

みんな自分が目指す資格・なりたい自分に向けてPDCAを回している姿がキラキラしていて、周りと比較すると何も前に進められていない。

本当に苦しかった。

トップの方の話だったり、講座メンバーの日々の活動やコメントそのものにエネルギーがあり、プレッシャーになっていた。

 

 

③コミュニティで学びたいことがない

私は、2024年11月頃から簿記1級を取得しようと思い簿記1級の学習をスタートさせた。

コミュニティでは学習時間について、平日3時間、休日6時間以上やらないと合格できない、と言われており、仕事がどれだけ忙しくても勉強時間を確保しようと生活を改善した。

学習環境は、自宅とコワーキングスペースを活用。業務後には、残業してもコワーキングスペースへ通っていた。

休日だって本音は、休みたかったけど自分に鞭を打って、学習時間を確保してきた。

ただ、理解が追い付かない。毎週、1週間の学習した問題を解くテストがあり、本来なら満点を取れるのに、全く取れない。1回も取れなかった。

そして、会社において先輩から業務の引継ぎが行われたとき、ふと思ったのだ。

仕事にて教わったことを身につけ成果を出さないといけない、そのためには仕事で100%の力を発揮できる状態を作らねば。
今は簿記1級の取得に向けて学習するのは控えたほうがいい。
休むときは休まないといけない。

そんなことを考えていると、コミュニティで学ぶものがないことに気が付いた。

私は、経理といっても管理会計をやらせていただいており、これは簿記1級で言うと工業簿記の範囲にあたる。

工業簿記だけでもやるという手段があった。

ただ、一時期、コミュニティにてこの手段を活用して学習したことがあり、その時も全く理解が追い付かない状況だった。

自分が何に取り組むのか、というのはトップの方へ報告する雰囲気があり、私のように成果を出せていないとなるとPDCAを回してやる必要があるのだが、工業簿記のみを学習する理由が見つからない。

説得できるような理由がない。

自分から簿記1級を取り除いたときに、コミュニティで学びたいことが一切ないことに気が付いた。

 

 

毎週のテストはカンニングしていたことも

毎週のテストは、受験後、全体に向けてチャットにて報告するようになっていた。

そう、自分の点数をトップの方や受講生へ報告するのだ。

私は、理解が追い付いていない分、点数の低さでトップの方の目に留まりたくなかったので、ある時から受験後に答えを見てそれを映して点数をつけていた。
※受験した証に回答をスクショして投稿することになっていた。

 

本来の実力ではなく、自分の身を守るために点数をつけていた。

人や自分へ嘘をついていることへ罪悪感があった。テストを受験する時間が無駄に感じた。

「点数を取った」という風に見せるための辻妻合わせをすることに自分自身を消耗させていた。

こんなことをやっていては、コミュニティで活動する資格はないと思ったのだ。

 

④コミュニティの進め方が自分に合わない

私は、男性だが脳みその作りが女性脳よりな気がした。

また、HSP気質であるとも感じていた。

女性脳だとプロセスを重視するようで、またHSPだと繊細さの要素が強くなるみたいだ。

講座の学習は、とにかく成果主義でそこに疑問を感じた。つらさを感じた。

頑張っている自分にフォーカスしてほしい、点数を取るより簿記そのものを理解したい、トップの方の目が怖い、といったことを日々感じていた。

試験勉強なので成果にこだわるのは当たり前だ。

しかし、私は簿記1級を取得したいとは思っていなかったのかもしれない。

コミュニティに残るため、コミュニティで良い顔をするため、といった手段が目的に移り変わっていたのかもしれない。

 

とにかく自分のやりたいやり方や自分の特性とコミュニティの方針が合わないと感じたのだ。

 

 

⑤コミュニティでやることが多い

コミュニティでは日々の学習だけでなく、セミナーや勉強会、オフ会へ参加したり、当時運営側もやらせていただいており、それも”やらないといけない”という雰囲気を感じていた。

特に、運営側はトップの方への恩返しだったり、自分の力を上げたいならやるのが普通だったり、講座全体に”やらないといけない”という雰囲気があった。

私が運営側になったのは、コミュニティメンバーからの誘い、さらには「役決めで全員何かしらの希望の役をもって立候補しないといけない」というのがあり立候補したりして運営側へ参画した。

コミュニティ自体は、非常にいいものだ。

しかし、私は自分の意思で自分のペースでコミュニティで活動したいという思いがあった。

何もかも外部から圧がかかっているのがしんどかった。

やることの多さは、自分自身を疲弊させていると感じた。

 

退会を伝える時の軸

退会について、下記の軸をもとに伝えた。

 

・自分の人生は自分で責任を負う。
⇨退会を伝えたのは、2回あった。1回目で辞められなかったのは、理解してもらおうとしていたから。
そして、理解してもらった上で何か別の提案をいただこうとしもさんへ期待してしまっていた。
2回目は、理解してもらおうとせず、また、自分のことは自分で責任を取る、その気持ちを持って話す。

 

・トップの方は、理解しない立場になる。
だから、伝えようとしない。理解を求めない。
相手の言葉は聞かない。立場が違うので見る世界、考えることが異なる。
口数を減らして会話する。

・退会に対して迷惑だとは考えない、会話にて怒らせないようにする。
何を選択するにしても自分には権利がある。
そして、今後、どこかで出会うかもしれないし、そこできっぱりと関係を終わらせるためにも円満で終わらせたい。

 

 

退会後の自分

私は、退会することを2回伝えた。

1回目は、トップの方から

・コミュニティを辞めたら、今までのあなたと同じですよ
・コミュニティを辞めたら、人生は下降しますよ
・コミュニティを辞めた人は、転職した後に辞めていますよ

といったような不安を煽ることを言われた。

確かにそうだと思いつつ、そもそもトップの方は受講生に辞めてほしくないし、自分のコミュニティに自信を持っているからこそ話す内容だと思った。

とはいえ、仕事だったり、人生が下降してしまうのは嫌だった。

 

ただ、自分の体や目の前の仕事のほうを今は優先すべきだと考えたのだ。

実際に辞めてみると肩の荷が下りたのか工業簿記や計算トレーニングだったり、自分がやりたいことをやれた。

自分が課題だと思えることに取り組めたし、休日の使い方など仕事とも真剣に向き合えたと思う。

仕事や人生が下降するかはまだわからないが、少なからず下降や上昇というのはどういう風に図るのかわからないので、どんな内容でも良いのではないかと考えている。

それに、この記事を2025年11月25日時点、私はうつ病で休職しているが、この休職という判断はもしかするとコミュニティにいるとできなかったかもしれない。

 

最後に:自分の人生は自分で責任を取る

会社や今回のコミュニティなど、人は集団に属して生きていくと思う。

また、今後も何かしらのコミュニティへ属すと思う。

しかし、どんな集団にいても他人は私の人生偽金を取ってくれることはない。

自分の人生は自分で責任を取る。

自分でこうしたほうがいい、と思ったならそれをやってみる。

時には、その時にやっていることを我慢する忍耐が必要な時もあるだろう。

それでも、集団を活用しながら、集団の中にいる人の声を聴いてみたりして最終的には自分で決断する。

集団に属したときには、こういった考えが必要な気がする。

 

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