2024年9月頃から簿記1級の学習を始めた。
当時は、私が経理へ転職し管理会計に携わっていることもあり、工業簿記・原価計算の問題を解いていた。
その後、2024年11月頃から業務において商業簿記・会計学の考え方も必要だと感じ、本格的に簿記1級を取得することを考え学習をスタートした。
その頃は、とある講座に入っていたこともあり、その環境を利用し自分の知識を伸ばそうと必死だった。
2025年4月から業務が忙しくなり、簿記1級の学習は一旦、手を止め、7月末ごろにその講座は、退会した。
その後、工業簿記・原価計算だけ改めて勉強し直していた(テキストを読む程度)が、そろそろ簿記1級を本格的に学習したいと思うようになった。
ただ、1つ疑問に感じていたのだが、「資格試験の勉強をして実務に活かせるのか?」というのがわからずにいた。
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”資格取得”が目的になると実務に活かせない
これは実体験からの話になる。
私が簿記2級を取得した時、試験1週間前に死に物狂いで本試験問題集を解きまくっていた。
そうしたら”解き方”をある程度覚えられたのだ。(人に説明できるほどではなく、本当に感覚的に。)
それで試験に臨み、合格点の70点ギリギリ越したくらいの点数でなんとか合格できた。
当時は、未経験で経理転職を考えていたこともあり、転職のための簿記2級取得だった。
しかも、新しい会社で働き出しても損益計算書の計算ロジックだって覚えられず、苦労したのだ。
この経験から、2024年の秋頃から始めた簿記1級では理解重視で講義を聞いたり、問題を解いたりすることを心がけた。
簿記1級は全く理解できず。「わからないところがわからない」状態だった。
簿記1級の学習を始めてみると、全く理解できなかった。
講義を聞いても、その場では分かったつもりになるが、問題を解いてみると全く歯が立たない。
しかも、自分が何がわからないのかがわからない状態で、一向に解けるようにならず、月日が進むばかり。
当時を振り返ると、講座の方針で講義の範囲は、次の講義(1週間後)までに満点にするように言われており、それがプレッシャーとなっていたのかもしれない。
満点にするには、極端なことを言うと、”暗記すれば良い”と考えてしまっており、簿記のルールを覚えると言うよりは1週間で満点を取るために、解き方そのものを覚えてしまっていた。
また、満点にするには、講義で話していることを、そしてテキストの内容を全て理解しないといけない、と思い込んでしまっていたのも良くなかった。
問題を解けるようにする、実務で活用できるように理解をする、と言うことを考えた時、”人に説明できる”状態というのが私の中で理想だった。
そのため、講義の単元は、全て”人に説明できる”状態にしないといけない、と思い込んでしまっていた。
予備校の受講相談で感じた”問題が解ける状態”にするということについて
簿記1級の学習をスタートするにあたって今度は、大手予備校の力を借りようと考えている。
そのために、受講相談に行ったわけだが、その際、対応してくださった方は、ひたすら”机に向かって勉強できる時は問題を解いてください”と10回くらいは言われた。
私は、この時に、
・資格試験はあくまで知識を得るための手段にすぎない。
問題が解けるようになれば、それは知識がついている証と言える。
・”人に説明できる状態”は、あくまで問題を解く上での知識や簿記のルールを話せるということではないか?
・問題を解けるようになれば、その論点の”要点を掴めている”と捉えて問題ないのではないか?
というのを感じた。
私は、一時期、簿記1級が取れたら、全て自分で判断ができる、と考えていた。
しかし、実際は、経理だと実務経験がものを言うため、資格を取れたからと言って仕事ができるようになるかと言うとそんなことはない。
資格試験は、あくまで知識を取得するための一歩に過ぎない。
だからこそ、目の前の1問1問を真剣に、そして丁寧に解いていく必要がある。
最後に:今の自分はルールを覚えるところから
私は、簿記2級を理解できず合格してしまっている分、1級を学習する前には改めて簿記2級の範囲を復習する必要があると感じている。
これは、受講相談の時に言われたことであり、振り返ってみると簿記1級の理解が進まなかった理由の1つに入るのではないかと感じた。
そして、「勉強脳」と言う本にも前提となる知識がないと先の勉強をやっても理解できないし、そうなると脳が学習することに対して拒絶してしまう、と言ったことが書かれていた気がする。
こう言った話を組み合わせると、私の場合、簿記1級を本当に学習するなら簿記2級の復習が必要になる。
今度こそ”解き方を覚える学習”ではなく、”簿記のルールを理解した学習”を行い、知識の土台を身につけていきたい。