『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』を読んだ気づき

今回は、過去にソーシャル経済メディアNewsPicksにて書籍レーベル「NewsPicksパブリッシング」を立ち上げ創刊編集長など務めた井上慎平さんの著書『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』を読んだ気づきを書いていこうと思う。

井上さんは、うつ病を患っているようで、休職も経験されている方になり、うつ病と休職時の経験や考えをまとめたのが本書となるのだ。

私は、自身もうつ病で休職中ということもあり、今後どういう風に生きていけば良いのか、というのを考えていたこともあり、本書を手に取ることにした。

 

『強いビジネスパーソンを目指して鬱になった僕の弱さ考』を読んだ気づき

本書を読んだ気づきはこちらだ。

・弱いなら弱いなりに生きていけば良い
・無理に背伸びする必要なし。 弱いなりに世間に適応しつつ、自分の感覚を大事にする。
・成長というのはないし、よりよい、もない。良い悪いの意味づけが変わるだけ。見える景色が変わるだけ。
・理性は後天的に身につく。 心が病まない、など諸々の条件が揃った中で経済や社会から求められるものが身につく。
・努力は安心のため。

 

私は、周囲の目を気にして生きてきた。

周囲に何も言われないように、が軸となり物事を選択してきた。そこに自分の意思はなかったと思う。

また、私自身、ストレスには強いと勝手に思い込んでいたし、強い人間でなければ生きていけないとも思っていた。

理由は、中学校時代と高校時代に野球に携わっており、それなりに厳しいと言われている環境へ自ら飛び込み、最後までやり遂げたからこそ、ストレス耐性があると思っていたのだ。

しかも、辛い、苦しい、といった弱音を吐くこと自体、恥ずかしい行為だと思ったし、努力(自己啓発)はするものだと思っていた。

もっと言うと、有名人のmotoさん、西崎康平さんなどの発信を見聞きして、強いサラリーマンにならないといけないと思っていたし、なってみたいとも思った。

それに、2020年頃は副業やプログラミングを見聞きする機会があり、「どの会社に行っても稼げる自分になってみたい」、「働く環境や時間に左右されない働き方」をやってみたいと思い始めていた。

実際に、いくつかの意識高い系のコミュニティにだって入った。

・ブログ
・資格取得や転職をサポートしていただける会計系のコミュニティ
・投資
・副業全般

これらは、将来の自分のために、活動する(努力)していたし、コミュニティ内の仲間含め、誰よりも上に上り詰めようとするのが当たり前だった。

 

本書を読んでこれまでの自分に疑問を持てた

休職に入った時、

・何故上を目指さないといけないのか
・何故努力しないといけないのか
・成長って何?何をもって成長なの?何かを成し遂げないとそれは成長とは言わないのか?
・どうやったら効率よく作業を進めたり、無駄なくできるの?(生きれるの?)

と言うのが時折頭の中をよぎった。

今後のことを考えると、正直言うと、「効率」、「成長」、「努力」を抜きに仕事したいし、生きていきたい。
これらのことは考えたくないし、休職前までの自分のように「頑張ること」ができない。

本書は、これらのことを良しとしてくれる・肯定してくれる、そんな気がした。

 

だからこそ、こんなことを感じた。

・弱い自分をなのに良く見せようとしなくても良い、背伸びしなくても良い
・「普通」を求めなくても良い

 

 

ほどほどに頑張れば良い

これまでは、「評価」を得るために、頑張ってきたと思う。

・コミュニティに居場所を求めたり、トップの方から怒られないよう簿記1級を勉強し続けた。
・未経験の中途採用で入社したなら、1日でも早く独り立ちしないといけないと考えて仕事に取り組んだ。
・ケツバットや張り手を喰らわないように声出しするし、自分の限界を越えようと筋トレなどをやった。

しかし、これらをやったところで、何かが身についたかと言うとそんなことはない。

目先の「安心」や「評価」を求め、人の目を気にして取り組んでいたと思う。

肩に力が入ってガチガチに固まった体や脳みそ、心で毎日取り組んでいた。

目先の何かを求めるのは良いし、今後も続けると思うけど、「評価」や「安心」を得るために何かを成し遂げようとすると、結局、目先の楽しさや充実感、納得感を犠牲にする気がする。

食事だけでなく、腹八分目がちょうど良いのではないか。

美味しさを噛み締めるくらいの力の入れ具合でやれたら、楽しさや充実感、納得感を得られる日々を送れそうな気がする。

 

本書では、このようなことも感じ取ることができた。

最後に:もう一度、本書を読みたい

本書の構成はこんな感じだったと記憶している。

・前半:井上さんのうつ病を患うまで
・中盤:経済や会社の成長について
・後半:うつ病を患いながらも生きていくための考え方

その中でも、中盤の話は理解を深めたいと考えている。

私自身、「成長」と言うワードが嫌いになったが、「成長」を意識せざる負えない環境や社会に身を置くため、「なぜ成長しないといけないのか」を理解することで、生き方や意識すべきことが見えてくる気がするからだ。

復職前にもう一度手に取れたら取ってみようと思う。

 

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