私は、中学校時代にクラブチームにて1年半くらい3塁コーチをやらせていただいた。
半年間の膝の怪我をし、練習ができない中で、「声が出る」という理由だったと思うが、2年生のゴールデンウィークの合宿の際に指導者の方から指名していただいた。
実際にやってみて感じたが、物凄くプレッシャーのかかるポジションだった。
チームの1点、試合の流れに関わる
3塁コーチの1つの判断によってチームに1点が入るか、そして試合の流れが変わるか、が決まってくる。
私が最初に教わったときは、ランナー2塁で外野へ打球が飛んだ際、外車種がボールを取るタイミングとランナーが3塁ベースを踏むタイミングが同じか、ランナーのほうが早ければ回すように言われた。
さらには、2アウトランナー2塁で外野へ打球が行ったら、その際はランナーを走らして良いと言われた。
しかし、これは状況によって異なるのだ。
例えば、ランナー2塁で外野へ打球が行った。
その際に、ランナーが3塁ベースを蹴る前に外野手がボールを取っていても、外野手の方が弱かったり、捕球体制が悪ければ回してよい。
また、ランナーの足の速さによっても回すか止めるか変わってくる。
この動画でも3塁コーチの凄さがわかると思う。
1アウトランナー2塁。打球はセカンドの頭上をライナー性で抜けた。
この場合は、ランナーは2塁へ戻り、抜けたのを確認してから3塁へ進む。
そして、恐らくだが打球を処理したセンターの選手の捕球の仕方よりホームへ行けると判断し、3塁コーチは回したと思う。
この時、2番バッターが打ったので、もし止めていたら3番バッターとなり、犠牲フライなどで1店が入る可能性がある。
だから、止めても良かったかもしれない。
(私だったら間違いなく止めていた。)
しかし、ここでセンターの捕球態勢から思い切って回したことで、1点が入った。
この判断によって試合の流れは変わっただろう。
【経験談】判断ミスで1点が入らなかった
中学3年生頃の出来事だったと思う。
ランナー2塁で左中間に打球が行った。
ランナーはチームの中でも5本指に入るくらいの足の速さの選手。
打球は右投げのレフトが捕球した。
打球が外野に言った瞬間に回すか、止めるか非常に迷った。
止めてもチャンスが続くし、もしアウトになったら流れが変わってしまう。
私の判断は、思い切って止めた。
しかし、その場で自分がやったことを振り返ればランナーを回してしまうのが正解だった。
ベンチからもうバッシングを食らった。
3塁コーチは色々と頭に入れないと判断できない
当時の私は、試合の時は3塁コーチをやると決まっていたので、試合会場がわかれば、自宅で球場の大きさを調べた。
この時は、航空写真で見ており、その方がイメージしやすいからだ。
また、自宅にホワイトボードとマグネットを用意し、「○○という選手が2塁ランナーの時に、××というところに打球が飛んだら進塁できるか」みたいなイメトレもやっていた。
その他、試合前や試合中に頭の中で考えていたのがこちらだ。
<試合前/シートノック時>
・外野手の肩の強さ
・外野へ打球が行った時の内野手の中継プレーの入り方と内野手の肩の強さ
<試合中>
・外野手の守備位置
・ランナーの足の速さ
・アウトカウント
・打者の打順
・自チームが勝っているのか、負けているのか
・イニング
・外野手のボールの捕り方
試合の流れは、1球1球変わるし、その時々によって判断が変わってくるので、臨機応変な対応と俊敏な判断、思いっきり、勇気、が必要になってくると感じている。
3塁コーチのやり方などを解説したサイトがあったので、詳細はこちらを見るとより理解できると思う。
⇒見て、考え、判断し、実行する 「三塁コーチ」 の仕事
最後に:3塁コーチは縁の下の力持ち
チームに得点が入れば、称えられるのはランナーや打者になる。
基本的に3塁コーチの判断は、誰しもが「当たり前のこと」と見ていると感じている。
実際にやってみて、今振り返ると、そんな3塁コーチはチームの縁の下の力持ちだと思う。
しかも誰でも良いわけでもない。
意外と誰でもできるのかもしれないが、誰もがやりたがらない役割だし、誰もが巡ってくるとは限らないと思う。
何故なら、プレッシャーを感じ、責任が重いからだ。
チームの命運を握っているのは、試合に出ている選手、采配を振るう監督、だけでなく目立たないけど3塁コーチも同じだ。
