自分が感じている苦しみから解放され、自分も他者も受け入れる。

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今回は、最近読み始めた本が読み終わったのでその感想というか、感じたことや学びを書いていこうと思います。

その本は、お笑いコンビ「ダイノジ」の大谷ノブ彦さんと小説家の平野啓一郎さんの対談形式をまとめた「生きる理由を探している人へ」になります。

タイトルがまさに私のトレンドネタでした!

 

「個性」は多数の「自分」から成り立っている

この本の中では、「分人主義」という言葉で表現されています。

私たちは、

・家族(その中でも父、母、兄弟、姉妹、など)
・友人
・上司
・趣味

など多くの人の中で、それぞれで違う顔を持っています。

 

どれが良いとか、悪いとかではなく、「自分」というのは色々な顔を持っているのです。

私は、家族と話している時と同僚と話している時の話し方、その場にいる時の心境など全く違います。
家族といる時は、リラックスしていて冗談やシャレを言い合ったりしている気がしますが、同僚となるとそんな余裕、発想がなく私は窮屈に感じることがあります。

 

「分人主義」と似た言葉で「八方美人」があります。
これは、誰に対しても調子が良く、どこでも愛嬌よく振る舞っていると軽薄だと感じられる様子のようです。

「八方美人」は、自分が他者から好かれようとする姿勢であり、「分人主義」は色々な面を持つ「自分」を指すんだと思いますがこの考え方は良いと思います。

ありのままの自分を受け入れることで、自分で自分を苦しめることが減るでしょう。

ただ、私はふと思ったのが成長や大きな成果を望んでいる時は、「自己否定して行動や考え方を変えた方が良い」と良く聞きます。
これは、行動や考え方を変えて自分が望むことを目的にしていて、決して自分を卑下したり、痛めつけろ、ということではないと思います。

 

他者の価値観を受け入れる

私たちは、会社やコミュニティなど組織と言われるものに属す機会が多いと思いますが、その際、リーダーや後輩など多くの人や価値観に触れることでしょう。

 

人や価値観というのは、自分に合う、合わない、というのがあると思いますが、まずは受け止めてあげることが自分も、そして相手の方も心境や意識を和らげることに繋がると思います。

こういった他者との違い、個性、というのを共有することで、双方のことを知れ、切磋琢磨したり助け合ったりと支え合えるような環境が作れると思います。

 

私は、良くあるのですが上司や同僚の選択を良し悪しで判断してしまうことがあります。
これは、仕方ないことだと思いますが、妙に反発してしまうことがあり、そうするとイライラや嫉妬心などがフツフツと湧き上がってくるのです。

そんな心境では、自分がやるべきことに目を向けられず良いパフォーマンスが出来ずに終わってしまうこともあるでしょう。

 

他者と関わる上で、良し悪しでなく「そういう考え方もあるよね」といった具合に受け入れる、肯定できる人間でありたいと思いました。

 

「正解」というのはない

私は、キャリアについて世間で言う「正しさ」を気にしていたことがあります。

・スキルをつけないといけない。
・貢献しないといけない。
・やりたいことをやった方がいい。

といったところでしょうか?

これらは、全部合っていると思います。
むしろ、これらを兼ね備えていれば今とは違った景色を見れていることでしょう。

しかし、現時点でスキルもなければ、つけたいスキルがない、やりたいこともない、といった状態でこれらを考え出すとしんどくなるんですよね。
勿論、逃げているのかもしれませんが問い続ければ続けるほど空っぽ状態に気がつきます。

世間の良いということに対して、自分を自分を合わせている感じがして苦しくなることがあります。

ただ、このようにブログを書いているときは不思議と書けるわけで、それは苦ではないことを目の前の事に集中して取り組めているからだと思います。

このように、苦しさを感じている対象とは別の対象で上手く自身のバランスを保ち、今の考えでも良いと思えることが一歩先へ進むのに役立つと思いました。

 

最後に:今の自分、他者を受け入れた時に一歩前進へ

自分自身、そして他者は、場面ごとに、日にちごとに、など環境によって考え方や捉え方が変わります。

1つの顔が正しいのではなく、全ての場面で見せるその人が、その人の全てだと思います。

 

その為、先ずは否定せず受け入れたり、肯定したりすることで双方が苦しくなる状況が減るでしょう。

そして、その上で自分が「これは違うな」、「今の自分には合わないかも」と思った考え方などは、そういった考え方・価値観もある、と考え方や捉え方を転換することで自分自身を見失わないでいられるのかもしれません。

 

今回は、2人の対談形式の本を読んだわけですが、「生きる理由とは何か?」を解説されていると思いきや生き方を提案されている感じでした。

自分の生き方について、迷われている方には是非手に取って頂けたらと思います。


 

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