「君が生きる意味 人生を劇的に変えるフランクルの教え」を途中まで読み終えました。
別記事で人生に対する心持ちについて書きましたが、今回は仕事への向き合い方について書いていきます。
この本で書かれている生きる価値を感じられる3つの価値について、この本の内容や私の感想などを交えていくのでお付き合いよろしくお願いします!!
ここだけ押さえておきたい!
今回、この記事を書くにあたり前回の記事でも書いた下記の点を念頭に置いて書いていこうと思います。
宿命→親、才能など、生まれ持って人に宿る条件のこと
運命→命をどう運ぶか?
3つの価値とは?
この本を読み進める上で、3つの価値について書かれていました。
私は、この価値は人生から問いを与えられ、生きる価値を感じられる考え方だと思いました。
気になる3つの価値とは、
・創造価値
・体験価値
・態度価値
になります。
創造価値
この本の中では、
仕事をして誰かの役に立てたら、この世界に価値あるものを創造したことになる
と書かれており、大きく言えば、世界に対して価値を創るということになります。
私は、創造価値を感じる場面として仕事や働くといった他者(社)からお金を頂く行為に繋がると感じました。
私たちは、仕事や働く時、
・求人やエージェントを通じてその場を選択する。
・知人などの誘いを通じて選択する。
・自ら興す。
と言った具合に環境を選択されると思います。
ただ、それはどんな過程であれ運命で踏んでいるかと。
目の前にその仕事環境が示されたり、そういった選択をされたと言うことは人生から問いに対して答えを自ら具体的な行動で示したことになるのではないでしょうか?
ならば、その運命で踏み入れた場所で最大限ベストを尽くせたのかと言うのが大事になると思います。
その為には、
・創造…役に立つ為に創り出す。
・想像…自分がやったことの先を考える。
という2つの「そうぞう」を意識することで、目の前の事に入り込め夢中状態になれるのではないでしょうか?
私は、この点は妙に腑に落ちましたね。
自分にベクトルが向いていると、どうしても欲を満たせず虚しさを感じるケースが多々ある為です。
仕事は、頑張れば頑張るほど達成感ややった感、さらには昇給などを求めると思いますが、これはあくまで頑張った結果による副産物でしかありません。
そして、仕事をする過程で上司に怒られたり、データ入力ミスなど失敗があってもここに意味を見出せると、仕事と向き合えると思います。
体験価値
これは、食事の時に口にした味を感じたり、外出の時にその街並みや匂いを感じたり、と言った体験で得られる価値のことを指します。
どんな時に感じられるのかというと、自分を忘れる(目の前の事に思いを寄せる、など)と言う時に感じられるそうです。
言われてみると、私も晩御飯の味を感じて「美味しい!」と思った時、人との出会い・会話でエネルギーの交換をした時に「無性に楽しかったな〜」のようにその場で込み上げてくる感情を感じた時に「これが生きることなのか〜」と余韻に浸ることがあります。
これが体験価値なのかも。
そして、体験価値を得るには、人生や世界といった外から真善美を受け取る心持ちでいることになります。
この本の中では、「愛する」、「信頼する」と言う表現が使われています。
イメージとして考え事をして外を歩いているとそれしか考えられませんが、外の景色を見ながら歩いていると、夕日が綺麗に見えたり、鳥の鳴き声に癒されたり、といった感覚に近いのではないでしょうか?
今の私は、意味ある・なし、で物事を選択してしまっていることがあり、「今」を感じることができていない、すなわち自分の殻に閉じこもっている状態だと思うので、生きる意味を感じる為にもこういった外に目を向け喜びなどを感じることが大事だと思いました。
態度価値
私は、この価値は大きく言えば人生に対して、小さく言えば目の前で起こっていることへの向き合い方に対しての価値だと思いました。
宿命を自ら引き受け、人間が「とる態度」によって実現される価値
宿命に対して覚悟を定めることで人生からの問いかけに答え意味が見出されていくようです。
このような状態を本の中では「明らめの境地」と表現されています。
ただ、自分が苦しい状況に陥った時は、そんな気軽に現状を受け止めることは難しいでしょう。
(何で自分が、何でこんな時に起こるの?、…)
ですが、このような状態だと自分に矢印が向いている分、それが起こる理由は不明の為、虚しさが増します。
それに、何故これが起こったのか?など理屈で原因を考え出すと悲しさというか、ネガティブな感情から抜け出せなくなってしまいます。
(「何で?」を問い続けてしまうことがあるので心当たりがありますw)
でも、こんな時は「起こったけど、今からどうするの?」を考える方が前に進め、解決・改善に向かうと思います。
(切り替えることは難しいですけどね!!)
生きていく中で、何かしら制約があると思いますが、その中で人生からの問いに対して答え続けたり、目の前の事を肯定できると事象に対する受け止め方が変わるのではないかと思いました。
その他、態度価値について面白いと思ったのは以下の点になります。
・人が評価されるのは人が実際に持っている能力、肩書き、実績より自分が置かれた状況でどんな態度を取るのか。
→「人間がどれだけ人生に絶望しても、人生は決して人間に絶望しない」
・自分の目標を持ちつつも、うまくことが運ばない時に「人生から何を問われているか?」を感じると立ち直りやすくなる。
・SNSを見てひがんで心の健康に不具合を及ぼすなら”孤独になる勇気”を持って自分の本心を知る。
最後に:生きる価値を感じられる心持ちは存在する
読み切っていませんが、「君が生きる意味 人生を劇的に変えるフランクルの教え」を読んで思ったのが生きる価値を感じられる心持ちは存在するということです。
3つの価値がありましたが、結局のところ、
・人生からの問いに答え続ける。
・自分1人ではなく、人など間に何か介在させ、それを通じて感じられる。
・目の前で起こった事象を肯定する。
ということだと思いました。
この本をきっかけに、生きることをプラスに捉えらえていけたらと思います。