転職活動が一旦落ち着いたわけですが、今振り返ると転職エージェントに対してイラッとしたこともあれば、勉強になったこともありました。
トータルで見ると、「営業って凄いよな〜」と感心してしまいましたw
今回は、転職活動を通じて転職エージェントとの付き合いで感じた6つの話題をまとめてみました!
Contents
①優しくする理由/求職者は商品だから
引用:JACリクルートメント
先ずは、転職エージェントのビジネスモデルは上記の通りとなります。
求職者は、転職エージェントより無料で求人紹介や面接対策などのサービスを受けることができます。
そして、求職者が転職成功したらその企業より求職者の年収の30%〜40%を報酬として受け取ることができます。
それでは本題になります。
このようなビジネスモデルとなると、商品は私たち求職者となりますw
私は、転職エージェントに対して書類添削や面談を通じて「自分って商品なんだよなぁ」と悲しい思いを持ちました。
私は『人』なのに、過去に私が営業職として販売した『パソコン』と同じ立ち位置だってことに気付かされたからですw
私は、転職エージェントよりダメ出しを食らうつもりで関わっていました。
・初回面談にて「あなたの経歴では転職活動が長引く恐れがありますね」と厳しさを突きつけられる
・書類添削において「この書き方では書類選考が通らないので書き直してください!」と書き直しを食らう
・面接対策において志望動機など重要な質問に対する予定する返答内容を回答した際に、「その内容では伝わらないですね」と修正するよう言われる
しかし、蓋を開けてみると、経歴については何も言われず。
私は、未経験経理での転職活動でしたので、唯一、「経理職だけでなく、経理事務も受けましょう!じゃないと内定いただけないですよ」と言われたくらい。
また、書類添削においても就業期間の日付や誤字を指摘していただくくらいで大幅なな書き直しはなかったです。
さらに、面接対策においても「前職の営業事務でやりがいを感じたけど、経理の方が良いと思った話を盛り込みましょう!」と言われたくらいで、その他は突っ込まれることがなく。
(ここは準備していたので、別の角度から意見を得られたらな、と思っていたのですが、そういったことはなく。。。)
とんとん拍子で物事が進み、「完璧な内容だったからでは?」と思うかもしれませんが、私たち求職者は転職エージェントから見るとあくまで「商品」になります。
商品は、傷がついていない状態で出荷したいじゃないですか?!
そうしたら高く売れるわけで。
転職エージェントが指摘することが少なかったのは、「商品を良い状態に保つため」、「自分から商品が逃げないようにするため」ということになるので、優しく接していただいていたんだと思います!!
書類はメッチャ直しましたよ!
ちなみに言うと、書類は転職エージェントの添削が完了した後に、別の方に見ていただき物凄く直しました。
・コンマを入れる
・資本金の単位を「千円」にする
・経理職の人がわかるような業務内容のみ書く
・部署名を書く欄に営業職や営業事務などの職務を書いた
・職務経歴書において元々5枚だったのを3枚にまとめた
などなど
転職エージェントは、転職させるプロですが、経理経験者でもなければ採用担当者でもないでしょう。
あくまで営業職になりますので、「経理の採用目線」は想像がつかない可能性があるんだと思いました。
②急がすのはビジネスだから
私は、初回面談終了後に転職エージェントよりメールやLINEにて応募を急かされましたw
しかも、中には「次の面談までには応募していただきたく」のようなことまで言われ、「そこまで急かすなよ〜」と思っていましたw
しかし、これってビジネスだから急かしてくると思うんですよね。
<転職エージェントの事情>
・早く転職させ利益を得たい(数字目標達成)
<求職者目線>
・求人が無くなると、転職する時期が遅くなってしまう
・応募が遅くなれば遅くなるほど、ライバルとの相対評価になってしまう
急かすこと自体は、双方にとってメリットがあるので仕方ないことだと思います。
しかし、求職者からすると場合によっては書類や面接の準備が整っていなかったりして直ぐに応募したくない状況だってあると思いますので、急かされていることに流されることなく自身の事情を素直に言って良いと思いました。
(実際に私は求人選定や書類作成を慎重に進めていましたので、その旨を説明しました。)
私は、説明するにあたって嘘を言おうと思いましたが、そうすることによって付き合いの中でどこかしらで辻褄が合わなくなり、双方で良好な関係を築きにくくなる、相手からすると不審に思うと思ったからです。
転職エージェントとの付き合いは、人によって苦手だと思いますが企業との交渉や求人票には載っていない情報を教えてくださったりすることもあるので、関係が崩れるような対応は控えた方が良いと思います。
③エージェントはあくまでその人材会社の営業職
転職エージェントは、求職者に対して無料でサービスを提供してくださいます。
その為、私は「相談役」のように自分対して親身に感情や立場などを理解してくださる、と思ってしまっていました。
そんな中、万が一、内定が被った時の選択についてお話を聞く機会があったのですが、担当者の方より自身の求人を選ぶメリットや自身の転職の経験談をお話ししてくださいました。
・通勤時間が勿体無いから家から通えた方がいい
・スキルを身につけた方がいつでも転職できる
・経理経験者の転職希望者は、作業的なところしかやらせてもらえない
私は、このお話を聞いた時にネタの出し方が気に食わず、どこか担当者のメリット(利益)になるようにしか話していないな、と思ってしまったのです。
ただ、担当者の方としては営業職として当然のことをやっただけですよね。
営業職は、自社の利益を生み出すことが役割でありますので、自分たちの利益になるよう話を展開するのは当然なことです。
私は、無意識にこのことを抜きに考えてしまっており、担当者の方に自分への理解を求めてしまったいたのです。
(イメージとして家族や恋人が当てはまるでしょう。)
「他人へ理解を求める」という思考があるから仕事中に切羽詰まる?
実は、このことは仕事中にもありました。
メンバーからこっちの状況を聞かれず、色々と仕事を頼まれたり、こっちの理解度を知らず指示して来たり。
「こっちの状況を知るのが普通でしょ?!」と思ってしまっており、知ってもらえないことに対して1人で妄想を膨らませ、イライラが募り、感情的になりかけていた時もありました。
転職エージェントとの付き合いでこのことを思い出しましたが、家族や恋人以外は、基本的には理解者、共感者にはなりにくいでしょう。
仕事なら仕事に対する目的・目標、さらには自分の役割(部下、新人、その職種、など)を理解した上での付き合いになるはずです。
転職エージェントなら転職を実現させるための付き合いになるはずです。
そこには私たちのことを共感する、理解する、というのはあくまでその状況に適した範囲内にとどまるでしょう。
このことを念頭に人とうまく付き合っていきたいと思いました。
④エージェントは、求職者の目的を見失わない、遠慮しない
転職エージェントと付き合ってみて「すごいよな〜、自分が営業時代にはできなかったことだな」と感心したことがあります。
それは、「常に求職者目線で会話を展開するし、曖昧な会話を具体的に言語化させようとする」ということになります。
⇨今応募しないと応募できる求人がなくなってしまいますよ
⇨何で企業を決められないんですかね?
⇨企業を選ぶにあたって私にできることはありますか?
⇨どこで迷うんですかね?
⇨〇〇様の希望通り転職ができることを望んでいますので
もちろん、自分たちの営業成績に反映されるから応募を急かす、ということだってあると思います。
しかも、私だったら急かしたり、言語化させようとすると「相手に不快な思いをさせるのではないか?」と考えてしまうことがあったので、いかにその場を早く終わらせるか、ということしか考えていませんでした。
ズケズケこられると沸騰しさを感じますし、ありがた迷惑なこともありましたが、言語化しようとしてくださることで考えるきっかけをいただけ、自分の考えに気がつくことだってできました。
そういった「相手に考えさせる」というのが営業職の役割だったりするのかもしれませんね。
また、言語化しようとしてくださることに対して、目標に向けて背中を押してくださっている、という感覚がありました。
曖昧なことを具体化させることで、相手は行動しやすくなるでしょうし、自分だって相手のことを知れますので、提案やアドバイスができることだってあるでしょう。
ちなみに、質問された際に敢えて言葉で答えさせようとする質問もあり、上手く会話を展開しているな〜と感じました。
引用:X
ここまで自分たちに有利になるよう必死に相手と向き合うというそんな姿勢には頭が下がります。
言語化させたり、遠慮しないというのは求職者の状況を鑑みた方がいいと思う
手を引く時は引いた方が良いと思います。
私は、想像もつかなかったところから内定をいただけ、そのことを担当者の方との電話にて知りました。
その際、私は衝撃的すぎて頭の中が真っ白になりましたし、その場から早く立ち去りたい、外の空気を吸いたいし、一回冷静に物事を整理したい、と思っていました。
しかし、担当者の方は、非常に粘り強い方でして。。。w
・「最後に何かありますか?ちなみに…」といった具合に話が展開して電話を切りたくても終わらない
・「何か質問ありますか?」という質問に「ありません」と言っても別の話題が出てくる
・「迷っているなら意思決定のお手伝いをさせてください」と最後のゴリ押しをしてくる
などなど
非常にありがたいことですよ!
熱意が伝わってきますし、話す相手がいることで整理ができるのでありがたいことなんですけど、その時の私は「どうでも良いから手を引いてくれ〜〜」と心の中で叫んでいましたw
引くところと推すところは、人間だからこそできるところだと思うので、考慮して欲しかったな〜というのが本音です!
考える項目を教えてくださるくらいなら良いんですがねw
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~●社~
■魅力
■懸念
■入社意欲が上がる為に必要なこと/条件
~●社(他社経由様)~
■魅力
■懸念
■条件
・内定承諾回答期限(面接日程):
・理論年収:
・年間休日/固定休:
・その他好条件:
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■オファー面談質問事項
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⑤せめて求職者がどのようなキャリアを歩みたいか、を聞いた方が良いかも。
転職エージェントは、1人あたりたくさんの求職者を担当していることでしょう。
しかも、求職者はエージェントを併用していることもあり、自身のもとで転職しない可能性だってあるため、費用対効果を考えると1人ひとりに時間をかけることって難しいと思います。
それでも、万が一、他のエージェントと併せて複数内定が出た時のために、「どんなキャリアを歩みたいか?」、「今後のキャリアに対してどんなイメージを持っているのか?」というのを聞き出した方が提案がしやすいのではないかと思いました。
そのことで、求職者の将来のイメージに対して適切な企業なのかどうか、という点で一緒に考えられるからです。
求職者は、私がそうだったのですが内定が出た時に気持ちが舞い上がりますし、テンパります。
そんな時に正常な判断はできないので、本当に「求職者のキャリアのためになる選択をしてほしい」と思うなら最後の重要な意思決定をする時の力になってほしいですし、その際は転職エージェント目線、というのは度外視に、そしてあくまで求職者の脳内や感情の整理のために尽くしていただきたいな、と思いました。
そこまでの関係性を築くのって難しいと思いますけどね。
最後に:自分の特徴を見抜いてくださると非常にありがたい
私は、転職エージェントとの面談を通じて「営業事務にやりがいを感じていた」ということを認識し、言語化できたことでした。
しかし、この事は担当の方が見抜いてくださり、「志望動機や転職理由で盛り込んだ方が良いですよ!」と提案してくださったことで見えてきた事でした。
こういったことって非常にありがたいですよね。
私にとっては、思いがけない視点でした。
ここまで色々と書いてきましたが、転職エージェントに対して色々と思うことがあったにせよ転職活動が終わり、次のイベントは新天地への入社となると、少々寂しさを感じます。
3社にサポートを依頼し、それぞれの担当者との思い出があり、その方達と当分、もしくは一生関わることができない可能性があると思うと、込み上げてくるものがあります。
当分は転職エージェントのサービスは使わないので、スマホから転職エージェントのアプリを削除しましたが、それだけでも込み上げてくるので良き期間を過ごさせていただけたんだと思います。
お世話になった方達には、感謝しかありませんし、今後のご健勝をお祈りしますm(_ _)m