今回は、『LISTEN』の書評を私の実体験と共に書いていこうと思います。
人の話を聞く場面というのは、商談、悩み事などを想定すると思います。
『LISTEN』においては、悩みと事や雑談、といったビジネス以外の場面を想定した方がわかりやすいでしょう。
それでも、ビジネスに関する場面でも活用できると思います。
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「聞く」とは我慢の連続
『LISTEN』を読んで印象的だったのが、「聞く」とは我慢の連続だということです。
我慢と聞くと、苦行、辛いというイメージを持たれるでしょう。
しかし、そんなネガティブな我慢ではないんですよね。
皆さんは、人の話を聞いていてこんなことがありませんか?
・アドバイスしたい!
・「その考えは違うんだよな〜」と感じて指摘したくなる。
・今、会話しているのはどんな内容だったっけ?
・会話の最中に他のことを考え出すor相手の話が終わった後に口に出したい話題を考える。
・相手のことを知っていると、何を言うのかを想像できてしまい話を聞けなくなる。
私は、会話中だと頭の中がこれらでいっぱいになっていますよw
こういった感情・行為・考えを出さないように我慢をするのです!
とはいえ出てくると思うので、自身の意志で今の会話に集中させるのです。
(瞑想と似ていますね。)
聞くには好奇心を持つ、相手に興味を持つことから
私の経験から言うと、飽き、疲れ、興味なし、何かに追われている、と言う状況だと目の前の会話に集中できていないんですよね。
ただ、会話というのは人と人が繋がる貴重な機会ですので楽しみたいです。
そこで、大事になってくるのが3つあると思います。
・相手のことをより知ろうとする好奇心
・相手に興味を持つ
・その人から学ぼう、という姿勢
昨日会話した人、初めて会う人、同じ業界・職種の人、でも生い立ちや考え方など違いますよね!
特に、昨日会話した人であっても何かをきっかけに考えが変わっているかもしれません。
上記3点を持つことで、相手の声に耳を傾けたり、質問しやすかったりするでしょう。
「次に何を言おうか」と考えない
私は、「次に何を言おうか」を考えています。
・相手に失礼にならないようにしたいため
・話のスピードについていきたいため
しかし、この状態では相手の話に耳を傾けられていないのです。
その証拠に返答するのに困っている自分がいるのですw
『LISTEN』を読んで思ったのが、3つあります。
・相手の話に無の状態で耳を傾けることで返答する内容は自然と湧き上がってくるのではないか?
・失礼にならないようにするには、日頃の相手や自分に対する言葉遣いが関係しているのではないか?
・言葉遣いは、人の話、読書、映画など浴びる言葉が関係しているのではないか?
スピードについていけないと言うのは、思考の反射神経の問題だと思うので人と話す機会を作りながら慣れていくことだと思います。
相手に求められない限りアドバイスはしない
悩みや不安を、自分の経験や知識からアドバイスをしてあげたいと思うことありませんか?
私は、それが自然なことだと思います。
『LISTEN』を読んでネガティブな声というのは、その声が自分にとって苦痛に感じてしまうため、その問題を解決しようとしたり、安心させようとしたりするんだと思いました。
なるほどな〜、と思いました。。
しかし!!!!
アドバイスを求められていない限り、私たちが解決しなくてもいいことなんですよね!
また、相手が求めていないアドバイスをすると心を閉ざすことになるんだとか。
大体の場合、壁打ちがしたいがために話をする、というケースがほとんどだとか。
これはわかります!
人に話すことで脳内の情報を整理できます。
また、会話のキャッチボールを通じ背中を押してもらえ悩みや不安を解決するよう動けたり、考えたりできるんですよね。
求めていないのにアドバイスをされると、その気持ちは嬉しいんですが「求めていないんだよな〜」と相手の好意を受け止めにくくなります。
何かアドバイスしたくなっても、そこは我慢して人の話を聞くことに徹するのが良いと思いました。
問題は質問の仕方にあるのではないか?
これは、あくまで私個人の話になってしまいます。
会話をする中で、質問の仕方が問題になると思います。
何故なら質問の仕方によっては、自分の意図する答えを言ってもらうよう誘導する、脅迫・尋問のような聞き方になり不快感を与える、と言ったことが想像できるからです。
話をコントロールしようとすると話が進まないと言えると思います。
『LISTEN』の中では、「オープンで正直な質問」が良いとされていました。
「オープンで正直な質問」とは、オープンクエッションのことを指すと思っています。
YES or NO、で答えられない質問になりますね。
そのことで相手の考えを聞けるので、相手の心のうちを引き出すことが可能だと思います。
・「~だと思わない?」
・「~って本当?」
・「~ってそうでしょ」
・「~だと思わない?」
・「~ってそうででしょう」
・「だよね。」
これらは、実際に『LISTEN』で紹介されていた悪い例になります。
私は、これらの質問をすることがあるので話が盛り上がらなかったり、相手のことを知れていないのには質問の仕方に原因があると感じました。
聞き手のメリットは何????
自分の感情や考えを抑えて我慢するのが大事だったりしますので、聞き続けるというのはなかなか難しいこと。
そのため、聞き手のメリットを感じずボランティアのように捉える方もいらっしゃると思いますので、聞くことに徹するにはメリットを感じないと難しいですよね。
『LISTEN』を読んで聞き手のメリットを考えてみました。
①情報を得られる
②相手のことを知れ、良好な関係を築ける
この2つが大きいと思います。
①情報を得られる
自分と同じ考えを持っていたり、同じ生い立ちの人って恐らく自分だけでしょう。
だとしたら、触れる情報や関わる人など違いますよね!
そうなってくると触れる情報が異なるため、聞くことに徹すれば自分が触れていなかった情報に触れたり、新たな情報を知るきっかけとなります。
②相手のことを知れ、良好な関係を築ける
会話をする中で、相手の話の背景を知ることで理解は深ま理、良好な関係を築けると思います。
(性格、思考の癖、生い立ち、人柄、好み…)
特に恋愛関係・夫婦関係においては、聞く姿勢を持つことで良好な関係を築けるということをよく聞きます。
「相手のことを十分に知ってるよ〜」と思う時があるかもしれません。
しかし、今までの会話や一緒に過ごしてきた時間では気づかなかった点があるかもしれません。
5分前とは考え方が変わっているかもしれません。
お茶目な一面があるかもしれません。
知ってもらえるということは、話し手からすると安心感につながると思うので良好な関係を築けると思います。
最後に:【聞き手の役割】話し手の脳内や感情を整理すること
物凄く偉そうな見出しになっていますねww
『LISTEN』を読んで聞き手の役割は、話し手の脳内や感情を整理することだと思いました。
私を含め多くの人があると思います。
話を聞いてほしい、話を通じて人と繋がっているという感覚が欲しい
そんな時に1分でも耳を傾けてもらえると、話し手の心は満たされることでしょう。
しかも、話し手が話している時に自分の本音、進むべき道、など自分で考えている時には気が付かなかった気づきを得られるケースだってあると思います。
それは、聞き手がいて成り立つことだと思うので聞き手の存在、聞き手の姿勢というのは大事になってくると思いました。