『まわりに気を使いすぎなあなたが自分のために生きられる本』を読んだ気づき

今回は、自身の経験や心理学の知識を用いて多くの方の心の支えとなっているRyotaさんの著書『まわりに気を使いすぎなあなたが自分のために生きられる本』を読んだ気づきを書いていこうと思う。

この本は、環境や人間関係などに対して敏感に反応する気質・HSP気質を活かして幸せに生活できるようになる考え方が記されている。

Ryotaさんは、強度のHSP気質のようでYouTubeをはじめとする媒体でHSP気質の方向けの発信を多くされている。

私は、特に人間関係において繊細さを持っていると感じており、さらには11月より休職中ということもあり、自分自身の特徴や今後の改善ポイントなどを知れたらと思い本書を手に取ることにした。

 

 

Ryotaさんが言いたかったこと

これは、あくまで私の独断と偏見によるところがある。

私は、HSP気質を活かした生活を送るには、

自分が機嫌良くいられる在り方を考え、機嫌良くいられる環境を自ら選ぶ・作ることが生きやすさにつながる

ということを言いたかったのではないかと思う。

HSP気質の方は、人一倍周囲に気を遣え、人一倍五感を使っているようだ。

人の機嫌や環境に振り回されて、疲れやすい気質であるため、強くいる必要はない。

だからこそ、他の方達よりも自分軸であり方を考え、自身に合う環境を選んだり、作ったりすることが必要だと感じた。

 

本書からの気づき8選

それではここからは、私が本書から得た気づきを書いていこうと思う。

 

①「意識が高い」と演じていただけ?

私は、決して意識が高いわけじゃないと思う。

学生時代に野球に携わっていた。

中学校時代は、地元の硬式クラブチームへ所属した。

このチームは、地元では厳しさや強さで有名で、ケツバットや張り手があった。

しかも、練習は週に5日、練習時の昼食はご飯とおかず合わせて1kg無いとダメだと言われていた。(弁当箱は1L以上のタッパーを使用)

私がこのチームを選んだのは、「強いチームで野球をやる」ことへの憧れだった気がする。

そして、実際に入ってみると、日々の練習は体力的に大変だし、監督・コーチ、仲間からの言葉にキツさを感じた。

そのため、指摘されないよう必死になってボールへ喰らい付いたし、必死になって声を出していた。

当時の私の自分軸は、「指摘されないために頑張る」ことだった。

 

また、2023年12月末より会計系の社会人コミュニティへ所属。(期間は6ヶ月間)

期限内に自分の目標だった簿記2級と未経験経理での転職は無事に果たすことができたのだが、その後、そのコミュニティ内で卒業生として残ることにした。

何を取り組むのか考えた時に、私は経理の中でも管理会計の分野に携わっていたので、簿記1級の工業簿記を勉強することに。

その後、業務を通じて商業簿記の理解も必要だと感じたので、本格的に簿記1級の勉強をスタート。

簿記1級は、範囲が広く難易度が高いので勉強時間の確保が必要になるので、起床時間を3時30分頃にしたり、業務後に1時間勉強したりなど生活の中心を簿記学習においた。

しかし、なかなか定着せず、気がついたら日々の勉強へ取り組む動機が、

・コミュニティのトップの方から怒られないようにするため
・コミュニティの環境に居るため

に変わっていたのだ。

 

その他、社会人として働き始めてから働き方や将来の自分の居場所などにアンテナが立っていた。

そして、時代の流れやネットの情報からキャリアアップした方が良い、手に職をつけた方が良い、副業で稼いだ方が良い、という情報に触れ、資格試験の勉強をしたり、プログラミングを勉強したりしてきた。

 

ここまでを振り返ると、全て外的要因で動いていただけ。自分の思いは小さく、自分を動かしていた大部分が自分が正しいと感じた自分以外の声になる。

 

本当の自分は、決して意識は高くない。本書を通じて、周りに流されやすい気質だっただけだったと感じた。

 

 

②何者かになるために頑張った結果が今

簿記1級のように難易度があるスキルを手に入れようとする傾向がある。

また、副業・複業で生計を立てている人が羨ましく思うことがある。

何故なら、難易度あるスキルだったり、複数の仕事に就いていることだったり、それらは私が興味をそそられてきたことだからだ。

頑張っている自分でいたい、頑張ることそのものが自分の凄さを証明できる、みたいな気持ちがあったと思う。

また、その環境に身を置くためには「頑張るしかない」と思っていたかもしれない。

今までは、「頑張る」ことが目的になっていた。頑張るだけで心が満たされていたりするのかもしれない。

ただ、実際に取り組んでみると、自分の本心である「頑張ること」と「これほどやっているのに何で身につかないのか」みたいなギャップに苦しんでいた。

このことに気が付かず、何者かになるために、何かを得ようとしてきた結果、メンタルを壊した。

「頑張る」が目的になってしまっていたのは、環境に左右されやすい気質だったからだと本書を読んで感じた。

 

③強くあらねばならないと思っていた

SNSでの発信だったり、物価上昇だったりなどを通じて、誰よりも上位に立つ、誰よりもスキルを持っている、そんな強い人間にならないといけないと思っていた。

また、そんな人間にならなければ生きていけないと考えていた。

しかし、今は頑張る自分では居られない。頑張る自分を演じることができない。

強さや努力、頑張る、そんな自分で居ると多分、またメンタルをおかしくする。

周りより凄いことをする自分、それでは自分を保てない。

本書を読んでみると、決して強くなる必要はなく、自分ができることを少しずつでも積み重ねていけば良い、というのを感じた。

 

 

④自分に合う環境を見つける・作る

苦手な環境でも、自分さえ変えれば馴染めるのではないかと思ってしまう。

意識が高い人たちの集まりへ行くと「自分もより頑張らないといけないのか」とプレッシャーに感じるし、監視されていると手を抜けないので「頑張る自分」が発動して頑張っている自分を演じることになる。

しかし、こういった環境なら自分を高められる、自分さえ変われば、居続けることが可能だと考えていた時期もあった。

月日が過ぎていくうちに、自分自身の本音はそこから離れることだが、離れることで自分が落ちぶれるのでは無いかと感じ、「自分さえ変われば居られる」と無理に自分へ言い聞かせていたが、結局辞めることにした。

ただ、意識高い人たちの集まりでも、自分のペースを大事にてき、かつ相談できるような環境は長く居てもいいと思える。

環境に疲れては意味がない。取り組みたいことに取り組めない。

本書を通じて、自分軸での自分の在り方や自分に合う環境を選んだり、作ることを心がけることで、自分自身が生きやすくなると感じた。

 

⑤わざわざ貢献しようとしなくても良い

社会貢献、役に立ちたい、を意識してしまう。

役に立っているという安心感が欲しいからなのかもしれない。

生きていれば、物を消費したり、人と会話したりするだけで貢献していることになる。

仕事なら、任されたことをやり、普通に人と接すればそれで十分。そこにプラスアルファなんか求めなくても良い。

意識的に貢献しようとしなくて良いし、「もっと頑張る必要はない」という考え方は肩の荷が降りる。

 

⑥愚痴は言ってOK

愚痴を言う事は良いことみたい

・敵対心や理不尽な思いを解消している。

休職前に2回ほど過呼吸になって保健師の方と会話する機会があった。

その際は、それまでの嫌なことを話し、自分の心がふと軽くなった経験がある。

また、家族以外に話を聞いてもらえたことが嬉しく涙を流した。

 

愚痴を言うと、変なイメージを自分の中に植え付けてしまうと思ってあまり言わないようにしているし、人をコントロールはできないから自分が変われば良いと思ってしまっている。

愚痴を言われると気疲れする人だっているからな…そう言うのも気になって話出せないのもある。

愚痴を言うと、自分の脳を洗脳している感じがして良い気がしない。

 

ただ、実際に自分の胸の内を話すことで、軽くなった経験があるので、今後は話せる相手を見つけたり、面白く話せる話し方を見つけたりしていきたいと思った。

 

⑦変化することが苦手な自分が生きていくには

変化が苦手な自分が時代の変化についていくには…

背負う物を減らす。楽しんだり、やりたいことをやりながら、おそらく自己啓発だってやる。

その自己啓発において難易度を下げたり、「絶対コレをやらないといけない」という強制力を無くす。

そうしたら、時代の流れに乗りながら生きていけるのではないか。

何ができる、できないよりは、『自分がどうありたいか』というあり方が大事な気がする。

 

⑧自分自身を整える時間を確保する

HSPは、本書によると感性をフル活用する気質のようだ。

私は、本書に掲載されているHSP気質診断を行った結果、該当項目が18個あり、強度のHSPだとわかった。

そんな私が自分の力を発揮するには、運動したり、睡眠時間を確保したり、趣味を始め自分自身を整える時間が大事なのではないか。

もちろん、環境選びだって必要だが、これはそう簡単にできることではない。

特に、運動はうつ病の治療において「運動療法」と言われるくらい大事な治療の1つになるので、汗をかいたり、ヘトヘトになるくらい自分の体力を思う存分使い切ってみたい。

これは、うつ病の治療の一環でやるというよりは、長期で考えた時に自分を整えるためにも必要だと考えているからだ。

 

 

本書を読んで浮かんだ疑問3選

気づきだけでなく、疑問も出てきた。

こちらは、今後、自分自身で解決できたらと考えている。

 

①このような考え方で良いのか?

HSPの人は強くなる必要はない。
周囲への感じやすさ、優しさを大事にして強い刺激から身を守ることを大事にしたほうがいい。

⇨これはこれまで無かった視点。ただ、生きていく上で「こんなんで良いの?」と疑問に思った。

なぜなら、強くならないと、刺激に強くならないと生き残っていけないと考えているから。

HSPの方から見た刺激とは、明るさや匂いといった環境、さらには人も刺激の1つになるようだ。

特に、人間関係は仕事やプライベートで切っても切り離せないと思うので、「人に強くなる」ことは必要だと思う。

果たして、周囲への感じやすさ、優しさを大事にして強い刺激から身を守る生き方とはどのようなことなのか。

 

②心に余裕を持つ働き方とは

背伸びしなくても良い。

そう言われると、「自分の能力が上がらない」と思ってしまう。

人によって「能力のあげ方」は違うということか。

負荷をかけて能力が上がるケースと負荷をかけなくても良いケースがあるかもしれない。

それか匂いや明るさ、嫌な人といった苦手なことから、手を引くということか…。

 

③Ryotaさんは自身のキャリアをどんな風に考えていたの?

環境を変えるだけであり、職種は気にしなかったの?

 

営業職や経理など世の中には、数多くの職種がある。

キャリアを考える時、こういった職でどのような経験を積むか、みたいなことを考えると思うし、私自身、転職のたびに考えてきた。

また、「将来〇〇という自分になりたい」といった将来なりたい自分をゴールとした時に、その手段で職業を選ぶし、未経験なら「未経験でも採用されそうな会社」、「経験を積める会社」といった

そして、うつ病で休職したことで、自分自身の身の振り方を考えないといけないと思っている。

自分自身がHSP気質だと考えているので、HSP気質なりの職業選択があるのだろうか。

コレが回答になるのか?

#468 仕事で悩むHSPへ/私が勇気を持って自分らしいキャリアを選んだ過程の話

 

最後に:HSP気質を理由に「できない」、「やらない」は考えない

自分の繊細さを受け入れつつも、できるようになりたい、できるようになった方が得だ、と思えたことは取り掛かっていきたい。

簿記1級の学習のように、平日3時間、休日6時間以上の学習時間を確保しようと思っても、正直言うとできない。

ただ、「簿記1級を取得したい」と考えた時に、HSP気質だからといって難易度の高さが高いし、必要とする勉強時間が多い、と思って「やらない」とはしたくない。

例えば、勉強時間そのものは確保できなくても、勉強する時間帯や場所を変えてみる、オフ日を絶対に作る、とか。

また、1年以上の学習時間を設けたって良いと思う。もちろん、早く成し遂げられたらそれに越したことないし、それがベストだ。

しかし、短期で成し遂げようとすると、結果的にどこかで負荷がかかり、そのしわ寄せがどこかのタイミングで絶対にやってくる。

自分の気質にあった生き方をしていきたいと思う。

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