皆さんは、人に仕事を頼んだり、悩みや不安などを素直に打ち明けることはできますか?
私の周囲の人を見ていると、こういったところに抵抗がない人は成果を出しやすかったり、マイナス感情を溜め込まないといった傾向があります。
私はというと、
・頼む事が格好悪く思ってしまう。
・本来は頼みたいけど、頼む事に抵抗が出てしまう。
・気がついたら自分の中に負の思いを溜め込んでしまっている。
といった感じで、プライドが高い、素直になれていない、といった状況にあるんですよね。
なので、このような状況を打開する為にも『人に頼む技術』に目が留まったのです。
以下より、この本について何故読んだのか?、感想、今後どうするのか?、といった部分をまとめていこうと思います。
Contents
こんな人にオススメ!!
『人に頼む技術』は、是非以下の人に手にとってもらいたい1冊となります!
・仕事で人の力を借りたいと考えているけど、頼む事に抵抗がある。
・不安や悩みなど負の感情を自身で抱え込んでしまっていて苦しさを感じている。
・人と助け合い、支え合いながら生きていきたいと思っている。
『人に頼む技術』を読んだ理由とは?
今後、多くの人と関わり、仕事など大小関係なく何かを成し遂げるには1人では限界が生まれると感じたからです。
私は、転職活動の時から大変お世話になっている人がいます。
その方は、本気で私の思い、悩みと向き合って頂いている為、凹む事があってもそれまで気づかなかった点を気がつかせて頂いているのでお会いする度に「本当に支えられているんだな」という実感を得られています。
しかし、そんな人を相手にしてもお世話になり始めた当初から、
・人に頼る事に抵抗がある。
→頼りたいけど、「こんな事を相談して良いのか?」、「相談しても自力がつかないのでは?」、純粋に恥ずかしさがある、格好悪い、といった感じで自分を傷つかせないようにしている。
プライドが邪魔している。・甘えに繋がるのでは?
といった感じで頼りたい、頼って自分の悩みや不安を解決したい、という思いとは裏腹に素直になり切れていない私がいたのです。
その為、1人でネットなどで調べたりして解決しようとするものの毎回同じような答えにたどり着いてしまい、中々解決しない状況が続き、1人抱え込んで入り状況になってしまっていたのです。
(こんな感じで1人もがき、苦しむのが格好良い、美徳、と思っているのかもしれません…)
ただ、こんな状況を続けても先々自分の内面は何も変わらず、お世話になっている人だけでなく、今後仕事など様々な場面で成果を出したり、活躍したりが出来ない状況になってしまうと思い、
・何故頼む事に抵抗が生まれるのか?
・どうやったら快く頼む事ができるのか?
という部分を学びたいと思い『人に頼む技術』を手に取る事にしました。
何故頼む事に抵抗が生まれるのか?
他者に対して、頼む事に抵抗が生まれてしまうのは、以下の点になるようです。
・どれほど不便か、煩わしいかという事について意識を向けている
・助けることは、助けられることよりも、はるかに印象を良くするものだ、と言う間違った考えを抱いている。
→助けられた時に複雑な感情を抱くことがある。恥ずかしさや自己嫌悪から、助けてくれた人に対して腹を立てる。
(「誰かの力を借りなければならないなんて情けない。あたのせいで、私は惨めな気分を味わっている」といった考えを持つ)
これらの点は、全て共感できる部分になります。
実際、私も
・こんな事を頼んで良いのか?
・相手の迷惑になってしまわないか?
・相手が快く受け入れてくれるのか?
・助けられる事に恥ずかしさを感じる。
(出来ない自分を受け入れられていない。)
というところに目を向けてしまい、時間がずるずると進む事で結局「あの時相談しておけばよかった〜」と後悔する事があります。
しかも、これらを考える事で解消したい事が解消できず、負の感情が増し、仕事や人間関係が上手くいかない、といった負のスパイラルに陥ってしまうのです。
確かに、頼りすぎというのは自分自身が自立できない、という点でマイナスに働く事があるでしょう。
しかし、人それぞれ時間や許容量など限度があるので、そこを考慮した上で自力で進めるのが良いのかもしれませんね。
どうやったら快く頼む事ができるのか?
先ずは、相手にとって頼まれたときのメリットを考えるのが良いのかもしれません。
・私たちが想像している以上に多くの人が他人に親切にしたいと思っている。
・誰かに助けを求めることは、その相手に長期的なメリットを享受する機会を与えることでもある。(嬉しい、不安を和らげる、幸福度が増す…)
→助けを求めない事は、むしろ利己的な行動だとすら言える。
よくよく考えてみると、私は
力になりたい、貢献したいと思っている。些細な事でも助ける事で嬉しい。
と思うところがあるので、逆の立場に立った時には快く受け入れるでしょうし、むしろ1人で抱え込まず相談して頂けると嬉しいと思います。
(勿論、状況によってはそれどころではない、というのがあるかもしれませんが…。)
頼み方はというと…
実際に頼もうと思った時には、「頼み方」も大事になるようです。
・謝りながら頼み事をすると、その人とは同じチームに所属していないような感覚が生じる。
・持ちつ持たれつの助け合いをしている人間なら、助けてもらうときに謝る必要はない。
・謝ると、同じグループにいるというアイデンティティが希薄になり、お互いのあいだに距離が生まれ、一体感が損なわれる。
・大きな失敗をしてその埋め合わせのために誰かの力を借りたりするときなどは別。
・一般的に助けを求めるときには謝る必要はない。その代わり、こちらの求めに応じて助けてくれた相手には、感謝をする。
・感謝を伝えられた相手は、その後も長期的にその人に興味を持つ→関係を維持しようとする
→助けた側は、時間や労力を投じた価値があったと感じる。
・感謝を伝えるには、相手の良いところを褒める。
私は、頼み事をする時や助けてもらった後には、
・お忙しいところ…
・こんな事を聞いてしまいすみませんでした…
といった事を連呼しているという自覚があります。
特に、「すみません」という言葉は不思議と多投しているんですよね。
場合によっては、必要な表現方法ではありますが、助けてもらった際に謝る事で相手からしたら、
そんなに申し訳なさそうにしなくても…
と思うかもしれません。
その事で、良いことはしたもののその割には満足感、納得感が得られずモヤモヤした気になると思います。
人の時間を使って貰ったり、さらには同じような事を指摘して頂いくとついつい申し訳なさを感じてしまいがちですが、そうではなく助けて頂いたことに対する「嬉しさ」、「感謝」を伝える事が助けて貰った側の取るべき行動だと感じました。
その他:助けて欲しいという思いが届きにくい理由
皆さんは、仕事を抱えている事や悩んでいる事など、「この状況を見て大変さがわからないの?」、「手伝って欲しんだけど…」と内心思ったことはないでしょうか?
私は、口先では「全然問題ないっす!」、「やれますよー!」などと強気でいても実際はというと「やってほしいなー」、「出来るかな?」などと不安気な感情が芽生える事が多々あります。
そんな時、何故周囲の人は手助けしてくれないのでしょうか?
それは、
・あなた自身が助けや支援を必要としているとき、自分が思っているよりもはるかに周りにはそれが伝わっていない。
・人は基本的に、自分のことで頭がいっぱいで、周りにあまり注意を払っていません。
→周りに膨大な情報があるため、自分の目的に関わるものだけに焦点を絞らなければならない。
という事のようです。
しかも、負の感情を抱えていたり、さらには会社の上司であっても自分に課されている役割に夢中となってしまっており気づきにくい状況となっているのです。
他にも、それまでの経験で助けを求めていると思って手を差し伸べても、実際はそうでなかったり、助けようと思った相手の気分を損ねてしまったりというのがあると、相手がアクションを起こさない限り手を差し伸べようとは思いにくいというのもあるようです。
では、助けてほしいと思った時にどうすれば良いのかというと、
・直接、相手に助けを求める。
・何を求めていて、どのくらいの支援が必要なのか、をはっきりと詳細に説明する。
・その時々にあった量の助けを求める事で、相手のやるべきことに対する妨げになる事を回避できる。
を実践する事が大切になるようです。
人の心境は、自分自身にしかわからない、相手には自分から発信することで伝わるということになります。
ですので、「周囲の人には伝わっているはず」というのは思い込みにすぎず、遠慮してはいけないということになるのではないでしょうか?
その他:助けた側は助けた効果を感じられる事が大切
助けた側は、仲間意識や自尊心のどちらかを感じられると上手く事が運ぶようです。
ただ、それ以外にも「助けた効果を感じられる」事も大切になります。
これは、助ける事以外にも通ずる事があると思います。
今やっている事が、今やっている仕事が何かに繋がっている、役立っていると思えるとそこに時間などを投じた効果を感じられます。
逆に何にかに繋がっていないと思う機会が多いほど、
”自分には現実世界に変化を起こす力がない”という無力感に陥りやすくなる。
という状態になってしまうようです。
だとすると、助けを求めたのなら仕事ならその後の取り組み方や向き合い方に変化が生じる事で、成果に繋がっていなくっても助けを求めた相手には喜びに繋がるということになるのではないでしょうか?
最後に:読んでみた感想
本の内容としては、海外で書かれた本なので読みづらさというのがありましたが、書いてある内容は頼むことに抵抗がある理由や助けを求められた人の心境など、考えさせられる内容でした。
この本を読んだ事で、直ぐに頼み方が変わるのかと言うと今までの癖や性格からして改善する事は難しいかもしれません。
しかし、「学んだ」と言う事は私にとって必要な要素でありましたし、自分自身に変化をもたらすきっかけになります。
ですので、日々の生活・仕事を通じて自分自身の目標に対して自分では前進できない課題があったら上司や同僚など周囲の方へ自ら相談し、乗り越えていこうと思います。
そして、助けを求める・頼む、という行為を堂々と行い、私も含め気持ち良く目の前のやるべきことに専念し、私の成果や成長を通じて恩返しをしていきたいです。
それが、今私ができる最大限の行動・思考なのではないかと思うのです。
もし興味を持たれた方は、以下より購入されてみてはいかがでしょうか?
→人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学